伊集院宿は薩摩街道の宿場町。
地名の由来はこの地に柞(イス)の木が多く、
平安期に倉院が置かれたことから、
イスインと呼ばれたのが変化して、
伊集院となったとされています。
中世期より島津一族の島津俊忠が、
伊集院の地頭職となっており、
その子久兼が伊集院を名乗ったようで、
以後は伊集院家の私領なっていました。
しかし幾度かの島津家との争いで、
次第に伊集院家は没落しており、
江戸時代は直轄領となっています。
日置市伊集院周辺。
緑の線が薩摩街道で、
青くぼかした辺りが伊集院宿跡。
「島津義弘像」。
JR伊集院駅前にある島津義弘像。
旧伊集院町の発足30周年記念として、
昭和63年に建てられたとのこと。
義弘は少年時代をこの地で過ごしたとされ、
更に義弘の菩提寺は近くの妙円寺であり、
これらに因んで製作されたようです。
「伊集院宿跡」。
県道206号線沿いが伊集院宿の街道筋。
主要幹線である為に古い家屋はありませんが、
道路沿いの水路が面影を残しています。
「永平橋」
伊集院宿の東端にあたる橋で、
江戸時代を通じて土橋だったようですが、
嘉永4年に石橋に架け替えられました。
郡方書役だった当時の西郷吉之助は、
この工事に従事していたようで、
写真中央は橋の記念碑で、
碑文は西郷の書とされています。
■薩摩街道の宿場町
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