彦島には南風泊という場所があり、
南風泊と書いて「はえどまり」と読みます。
ここの漁港は河豚のセリで有名なのですが、
それは置いておいて南風泊という名前。
子供の頃は水揚げされた魚に蝿が止まるから、
「ハエどまり」というのかと思ってました。
もちろんそんな事ではなく、
北前船がここを通行するとき、
南風が吹くと進むことができず、
足止めとなってしまい、
風向きが変わるのを待った為、
南風泊と呼ばれるようになったらしい。
上図のような航路なのですが、
元々海流の激しいこの海峡・・
南風が吹いたらまったく進めません。
・・ということで、
この南風泊で風の変わるのを待つわけです。
この風のおかげで、
北前船の商人達が下関に宿泊するようになり、
下関は大変栄えることになりました。
しかも三方を島や山で囲まれているため、
とっても穏やかな海でした。
彦島の老の山公園から望む響灘。
いつもこんな感じ。
現在でも船が多く停泊しています。
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