下関市長府 長府宿跡

長府宿赤間関宿に至る最後の宿場で、
長府藩の城下町でもありました。


長府周辺。緑の線が街道筋。
青でぼかした辺りが宿場のあった場所。
赤間関宿から海岸線を進んだ街道は、
前田から内陸の野久留米街道を通って、
長府の城下にたどり着きます。
宿場は南之町より金屋町に至る辺り。


南之町の街並み」。
長府は歴史の舞台となった武士の町。
多くの他藩の志士達も宿泊しました。
終点の赤間関宿まで約22kmもある為、
長府宿で一泊する旅人も多かったという。
この通りは長府のメインストリートで、
古い家屋は残されていません。


中浜町の街並み」。
宿場の中央に位置する中浜町は、
両脇にアーケードが設置されており、
乃木さん通りの愛称が付けられています。
これは乃木神社に由来しており、
大正時代に命名されたもの。


金屋町の街並み」。
金屋町は元々鋳物師が住んでいた場所。
古い家屋は残っていませんが、
町屋風の外観の家屋が並びます。

現在は南之町、中浜町、金屋町ですが、
江戸期は南之町、中濱町土居内町
中之町、金屋町と別れていたようです。

長府は古江小路などの古い街並みが残り、
城下町の雰囲気を味わえる町なのですが、
宿場町をメインとして紹介すると、
商店街化した為に当時の建屋は皆無でした。
とはいえ道筋は殆どそのままとなっており、
想像力で雰囲気は味わえるかもしれません。

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