吉備津彦神社は備前国一宮。
備中国との国境吉備中山北東麓に鎮座し、
大吉備津彦命を祀っています。
この吉備中山の北西麓には、
備中国一宮の吉備津神社があり、
同じ山の東西に一宮が鎮座しますが、
これは吉備国が三分割された際、
吉備津神社より分霊されて、
吉備津彦神社となったからとのこと。
※備後国一宮も吉備津神社で、
同じく備中国の吉備津神社より分霊。
これ程近くに一宮が2つあって、
しかも似た名前なのだからややこしい。
「大鳥居」。
県道61号線からJR吉備線を越えると、
巨大な石鳥居が聳えています。
犬島産の花崗岩で造られたもので、
元禄10年(1697)に建立されました。
大鳥居をくぐると神池。
左右に鶴島、亀島が浮かび、
摂社の鶴島神社、亀島神社が鎮座します。
「随神門」。
元禄10年に建立されたもので、
岡山藩2代藩主池田綱政の寄進。
切妻造本瓦葺の三間門です。
更に進むと拝殿。
「拝殿」。
主要社殿は拝殿、祭文殿、渡殿と続き、
その最奥に本殿があります。
これらは昭和5年の失火で被災しており、
随神門と本殿を残して焼失した為、
昭和11年に再建されました。
これらの社殿は一直線に連なり、
その方向は夏至の日の出の位置。
この為に別称朝日の宮と呼ばれています。
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・岡山県岡山市 吉備津神社
備中国一宮。