都波岐神社は伊勢国一宮。
現在は奈加等神社と合併され、
都波岐神社 奈加等神社となり、
二社の社名が並列されました。
勿論これでは呼びにくいので、
都波岐奈加等神社とも称されます。
「都波岐神社 奈加等神社」。
いくつか一宮を参拝していますが、
意外にもこじんまりとした境内に驚き。
とはいえ雄略天皇23年(479)創立で、
延喜式内社の列記とした一宮です。
天保の高名な国学者伴信友も、
小社なれども一の宮なりと記しており、
当時も小さな神社だった模様。
「拝殿」。
都波岐神社の祭神が猿田彦大神で、
奈加等神社の祭神が天椹野命と、
中筒之男命となっています。
雄略天皇23年の詔勅により、
伊勢国造高雄束命が社殿を2つ造営し、
それぞれ都波岐神社、奈加等神社と称し、
小社に列したが起源とされます。
織田信長の伊勢侵攻で社殿を焼失し、
寛永年間に神戸城主一柳監物が再建。
明治に入り両社は合併され、
2社の祭神が1つの社殿に相殿となり、
現在に至っています。
拝殿は平成9年に不審火で焼失し、
RC製で建て替えられていますが、
後ろの本殿は木造のようでした。
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