戸田松平家は三河戸田氏の宗家で、
当主である戸田康長が松平姓を与えられ、
松平康長を名乗った事により始まり、
信州松本藩から播州明石藩、濃州加納藩、
雍州淀藩、志州鳥羽藩を経て、
再び松本藩の藩主家となった家。
その2代当主で明石藩初代藩主松平庸直の墓が、
明石市立天文科学館の前庭に建っています。
「明石市立天文科学館」。
日本標準時子午線上に建つ天文科学館で、
それ故か「時と宇宙」をテーマとしています。
プラネタリウムが有名らしい。
この天文科学館の前庭にある五輪塔。
「寂照院殿節叟賢忠大禅定門」。
戸田松平家2代当主(明石藩主)松平康直の墓。
康長の三男として生まれますが、
長兄松平永兼、次兄松平忠光の早世により、
継嗣となって父の死後に家督を相続。
松本藩から明石藩に移封となり、
城下の整備や波止の改修を開始しますが、
徳川家光上洛に先行して京に向かう途中、
関宿にて病死しています。
戸田松平家は忠光の長男松平光重が相続。
加納藩に移封されており、
5代当主松平光煕が淀藩に移され、
更に6代当主松平光慈が鳥羽藩を経て、
最初の松本藩に戻っており、
以後は松本藩主として定着しています。
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松本藩戸田松平家の居城跡。
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