島根県浜田市に徳川秀忠の墓があります。
勿論秀忠の本墓は東京の増上寺ですが、
将軍の墓が大名の私領にあるのは、
非常に珍しいケースとなっています。
「極楽寺」。
極楽寺は浜田市元浜町にある浄土宗寺院。
天正4年(1576)に翁蓮社貞譽上人が創建し、
元和5年(1619)に古田重治が、
松坂藩から転封されて浜田に入った際、
浜田城が築城されるまで宿陣したという。
2代古田重恒の頃に将軍秀忠が死去すると、
この極楽寺に墓碑を建立し、
秀忠の厨子入りの位牌を納めています。
「台徳院殿一品大相國公 尊儀」。
2代将軍徳川秀忠の拝墓。
本堂裏手の墓地にありますが、
参道は非常に急勾配となっています。
秀忠の墓はこの極楽寺のものを含め、
本墓の増上寺、群馬県の養林寺、
高野山の徳川家霊台と4つありますが、
秀忠死去後すぐに建立されたこの拝墓は、
一番最初の秀忠の墓だったらしい。
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2代将軍徳川秀忠の墓所。