敢国神社は伊賀国一宮。
8代孝元天皇の第一皇子大彦命を祀り、
斉明天皇4年(658)に創建されたという。
創建当初は南宮山山頂付近に鎮座し、
後に山麓の現在地に遷座。
配祭神に少彦名命と金山比咩命を祀り、
諏訪信仰の甲賀三郎も祀られますが、
現在は大彦命、小彦名命、金山比咩命が、
本殿の祭神となっているようです。
「鳥居」。
駐車場に車を停めて表参道を歩き、
100m程歩くと鳥居が現れます。
式内大社ながら境内は広くなく、
現在ある鳥居(境内社除く)もこの一つだけ。
「拝殿」。
鳥居をくぐると現れる石段とその先の拝殿。
木々に阻まれ拝殿の全体は見えず、
更に本殿も拝殿に阻まれ殆ど見えません。
それ故に神聖感はあるのですが・・。
97代後村上天皇が行幸しており、
数日間の参籠を行ったとされ、
中世以降は甲賀三郎譚で隆盛しますが、
織田信長の伊賀侵攻で社殿は焼失。
後に修験者小天狗清蔵により再建され、
藤堂高虎が伊賀国に入封されると、
本殿等が再建されるに至り、
伊賀上野城の鬼門の守りとして、
藤堂家から保護されています。
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