加佐登神社は日本武尊命を祀る神社。
日本武尊の墓とされる白鳥塚古墳横に鎮座し、
死の間際まで持っていたと笠と杖を、
その御神体として祀っているという。
訪問時はガスが発生しており、
モヤっとした写真になっています。
「加佐登神社」。
病気平癒に御利益があるとされ、
人々の篤い信仰を受けてきたとされます。
古くは御笠殿社と呼ばれていましたが、
これは御神体が日本武尊の笠だった為で、
明治6年に加佐登神社に改められ、
周辺の地名も加佐登となったとのこと。
加佐登神社より白鳥塚古墳へ。
白鳥塚古墳参道入口。
近いと思ってたら意外に歩きました。
本居宣長や平田篤胤等の国学者は、
この白鳥塚を日本武尊の墓であるとし、
明治9年に教部省もこの白鳥塚を、
日本武尊陵墓と治定しましたが、
明治12年に宮内省は能褒野王塚古墳を、
日本武尊陵墓と治定した為、
現在は伝承地となっています。
「白鳥塚古墳」。
円墳とされていたようですが、
近年の学術調査で帆立貝式古墳と判明。
複数の円筒埴輪も出土したようです。
日本武尊は日本神話最強の英雄とされ、
父景行天皇の命で西方の熊襲を制圧し、
更には東方の蝦夷をも服従させますが、
伊吹山の神との戦いで瀕死となり、
都に帰る途中に死去します。
能褒野に葬られた日本武尊は白鳥となり、
都に向って飛んで行ったとされ、
このことから白鳥塚と呼ばれました。
■関連記事■
・京都府京都市 泉涌寺
数代の天皇が葬られた皇室菩提所。