能褒野神社は三重県亀山市にある神社で、
日本武尊命を主祭神として祀っています。
武尊の墓とされる能褒野墓の側に、
明治28年に創建されました。
「能褒野神社」。
明治16年に久邇宮朝彦親王より、
能褒野神社の社号が選定され、
翌年に能褒野墓側への創建が許可。
有栖川宮を始め宮家から幣帛料を賜わり、
明治28年に鎮座祭が執り行なわれました。
明治42年には弟橘姫命と建貝児王が配祀。
更に近隣約40社が合祀されて村社に列し、
大正14年には県社となっています。
「能褒野墓」。
明治12年に宮内省によって、
日本武尊の陵墓と治定された能褒野墓。
周辺には10数基の古墳が分布しており、
その中で最大規模の前方後円墳です。
日本武尊の墓は他にも白鳥塚等、
複数の説があるようですが、
北勢最大規模の前方後円墳であった為、
日本武尊陵墓と治定されました。
学術的には能褒野王塚古墳と呼ばれます。
■関連記事■
・三重県鈴鹿市 加佐登神社/白鳥塚
日本武尊の墳墓伝承地。
・滋賀県大津市 建部大社
日本武尊を祀る近江国一宮。