四階楼を出て上関海峡へ。
室津半島と長島を結ぶ上関大橋のたもとに、
吉田松陰の詩碑があります。
「吉田松陰詩碑」。
嘉永6年にロシア軍艦に密航する為、
松陰は江戸から長崎に向かいますが、
その途中で室津に寄港。
これはその際に詠まれた詩で、
日記[長崎紀行]に記されたものが、
この石碑に刻まれています。
詩碑の近くには詩の意味がわかるように、
説明文が書かれていました。
親切ですね。こういうの大事ですよ。
故郷に帰っている夢をみていた時、
船頭が上関についたと大声を出したので、
目が覚めると涙でぐっしょりぬれていた。
夢が夢だったので船室から起き上がるのが、
遅かったといって怪しまないでほしい。
それに今晩は室津に泊まって明日は九州。
これで長州の地も見おさめになる。
故郷の山に未練がないといえば嘘になるが、
国を捨てたのだから、
故国の山を見るのは辛くて忍びない。
※碑文より
松陰らしいセンチメンタルな詩ですね。
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