誓願寺は浄土宗西山深草派の総本山。
天智天皇6年(667)に奈良に創建され、
最初は三論宗の寺院だったようですが、
やがて法相宗の興福寺の所有となりました。
清少納言や和泉式部も帰依したようで、
[女人往生の寺]と云われたようです。
後に浄土宗の所属となっており、
京都の一条小川に移転。
そこに証空(西山上人)が住職となり、
西山義を唱えての教えを広め始め、
浄土宗西山派が成立します。
更に弟子の立信上人が深草流を確立し、
これが浄土宗西山深草派となり、
誓願寺はその総本山となりました。
「誓願寺」。
山門と本堂の間が狭く、
全体の撮影が難しく外から撮影しました。
本堂は昭和39年再建の鉄筋コンクリート造。
本尊の木造阿弥陀如来座像は、
鎌倉時代から南北朝時代に造られたもので、
石清水八幡宮の御本地仏だったもので、
神仏分離の影響によって、
明治2年に誓願寺に移されたもの。
歴史的に女性の崇敬を集めた寺でしたが、
話芸の芸人の成就を祈願する寺として、
関西芸人も参拝に訪れるようで、
お笑いの練習会も行われているようです。
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