鹿児島県鹿児島市 南洲寺/月照墓所

南洲寺は南林寺町の臨済宗相国寺派寺院。
廃寺となった南林寺跡に開かれ、
寺名は西郷隆盛の号から取られており、
彼を勧請開基としています。


南洲寺」。
大本山相国寺鹿児島仮出張布教所が、
明治9年に南林寺跡の一角に置かれ、
明治12年に相国寺鹿児島別院となります。
その後の明治40年に南洲寺と改称し、
現在に至っているとのこと。

境内には月照の墓が改葬されています。

月照上人之墓」。
清水寺成就院住職月照の墓。
※墓碑銘は読めませんでした。
月照は清水寺成就院の住職で、
勤皇僧として知られた僧侶。
尊攘派の公家志士らと親交し、
幕府から危険人物とみなされており、
安政の大獄の際に捕縛対象となります。
この為京を脱出して西郷と薩摩へ向かい、
西郷は薩摩藩に月照の保護を依頼。
しかし藩はこれを拒否して殺害を命じ、
西郷は月照と共に錦江湾入水します。
2人はすぐに引き上げられており、
西郷は生還しますが月照は死亡。
南林寺の西郷家墓所に埋葬され、
明治15年にここに改葬されたようです。

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