下松護国神社は都濃郡戦死者を招魂する為、
山添招魂場として都濃宰判によって創建。
政府によって築かれた招魂場として他に、
八田山招魂場、惣田山招魂場、
鳶ヶ巣招魂場、江良招魂場があります。
これらはそれぞれの地区の宰判(代官所)が、
出身者を祀るために建設を届けたもので、
藩自体の方針(トップダウン)ではなく、
下からボトムアップされたものでした。
山添招魂場も都濃宰判が許可を得たもので、
周辺の出身者13人を合祀。
後に明治以降の戦役の英霊達も合祀され、
下松護国神社となっています。
「下松護国神社」。
他の招魂社と同様に小高い場所にあり、
石段を登るのが大変です。
「下松護国神社拝殿」。
大戦での英霊を合祀している護国神社は、
ある程度綺麗に整備されています。
ここも比較的整備されていますが、
初夏ということもあり草はボーボーでした。
「山添招魂社」。
社殿の向かって左奥にあります。
[招魂社]となっていますが、
社殿が別にあるわけではありません。
別名[維新十三人墓]とも呼ばれ、
文字通り13柱の招魂墓があります。
実はさらに奥に続く山道があり、
ここから山頂に行けるらしく、
そこには[一望千里ユートピア]、
[ユートピア神社]という意味不明な碑と、
[城山城主末武三郎戦死地]があるらしい。
幕末維新と関係ないので行きませんでした。
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