三日月藩森家の菩提寺である高蔵寺は、
行基によって創建されたという。
「高蔵寺」。
後醍醐天皇が隠岐に配流された際に、
再起の戦勝祈願を行っています。
森家が三日月に入封すると菩提寺となり、
霊廟や三重塔が建てられて隆盛しました。
小さいながら雰囲気の良いお寺です。
「本堂」。
本尊は行基作とされる千手観音像。
廃藩置県後には森家の庇護を失い、
三重塔などを売却するまでに困窮しますが、
現在は立ち直っているようです。
「森家御霊堂」。
本堂右側にある森家の御霊屋。
三日月藩祖森長俊の木造を安置し、
歴代藩主や一族の位牌が置かれています。
森快温の墓を探して本堂裏手の墓地へ。
土塀付きの墓所を発見。
森家の墓所のようです。
「盛徳院可敦乗雲大居士」。
2代藩主森長記の長男森可敦の墓。
病弱を理由に廃嫡されており、
家督は弟の森俊春が継いでいます。
墓所内の大居士はこの一基のみ。
実はこれを5代森快温の墓と勘違いして、
合唱の後に写真に収めて下山・・。
後から可敦の墓と判明した次第です。
・・ということで快温の墓にたどり着けず。
ネットより拝借した下の画像が快温の墓所。
※転用OKのサイトでした。
「快温院殿野州刺史鷲峯宗雲大居士」。
三日月藩5代藩主森快温の墓。
たぶん可敦の墓より上の方と思われます。
快温は廃藩置県後の9代森俊滋を除き、
三日月領内で死去した唯一の藩。
藩校広業館を創設するなどしました。
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