今庄宿より街道は2ルートに分れ、
木ノ根峠を越える道(西近江路)と、
栃ノ木峠を越える道(東近江路)があり、
後者の栃ノ木峠を越えるルートが一般的。
こちらの道がいわゆる北陸街道で、
国道365号線とほぼ同じルートとなり、
真っすぐな道が続きます。
「板取宿」。
街道には無数の宿場町が設置されていますが、
大きな宿場間には小さな宿場(半宿)があり、
鉄道で例れば大きな駅と大きな駅の間には、
急行の停車しない小さな駅がありますが、
そのような感じと捉えればよいかと思います。
整備された石畳を上る。
「茅葺屋根の民家」。
板取宿には当時の古民家が4棟も残っており、
しかもまだ人が住んでいるものもあります。
江戸時代末期には戸数53戸、問屋3軒、
旅籠7軒、茶屋3軒が並んでいたようで、
半宿とはいえ賑わいを見せていました。
さらに石畳を登る。
「板取関所跡」。
板取宿には関所が置かれており、
福井藩士3名、足軽1人が常駐。
西近江路の二ツ屋宿にも関所がありますが、
藩境に近い半宿には関所が置かれますので、
その分旅人の足が止まって、
賑わいに影響があったのかもしれませんね。
この東近江路が北陸街道の本道であった為、
坂本龍馬をはじめ多くの志士が、
ここの宿場を通行しています。
■北陸街道の宿場町
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