福岡県古賀市 青柳宿跡

青柳宿唐津街道の宿場町。
畦町宿筥崎宿の間に位置し、
慶長10年(1605)頃に上町横町が整備され、
寛永2年(1625)に下町中脇
承応2年(1653)に新町が造られました。


古賀市青柳町周辺。緑の線は街道筋。
青でぼかした辺りが青柳宿跡。


青柳宿跡」。
上町と新町の境目を県道536号が貫いており、
その場所に案内板が建てられています。


上町の街並み」。
案内板から南に伸びる道が上町と横町。
宿場の最も最初期に出来た通りで、
その両端が鉤状になっています。


天理教 元鎮西分教会(上の町茶屋跡)」。
上町の中央付近に天理教の教会があり、
かつての上の町茶屋があった場所という。
※町茶屋=脇本陣


青柳醤油(御茶屋跡)」。
大正5年創業の青柳醤油がある場所に、
福岡藩の設置した御茶屋がありました。
※御茶屋=藩営の本陣


下の町茶屋跡」。
青柳醤油の隣に下の茶屋がありました。
現在は民家となっています。


下町の街並み」。
御茶屋から鉤状に道は折れており、
横町、下町が伸びています。


大宰府神社道」道標。
下町に大宰府への追分があり、
大宰府神社道の道標が建てられています。

さらに進んで西樋口跡へ。

旧青柳町宿構口跡」。
西構口の石積み。
筑前国の宿場に設置された宿場の入口で、
両側に石積みの上に練塀のスタイルでした。


反対側には練塀も残っています。
昭和30年まで村役場があったようで、
小さな跡碑が建っていました。

嘉永6年に露船密航を企んだ吉田松陰は、
長崎に赴きますが既に船は出航済み。
仕方なくへ帰る途中に、
この青柳宿に宿泊したようです。

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