野内宿は奥州街道の108番目の宿場町。
弘前藩領で黒石藩領に近接していましたが、
その先には険悪な盛岡藩領が控えており、
弘前藩と黒石藩の関所が設置されました。
青森県野内周辺。緑の線が奥州街道で、
青くぼかした辺りが宿場だった場所。
「野内宿跡」。
県道259号線沿いが街道筋ですが、
宿場時代の家屋は殆ど残っていませんが、
松並木の名残が多少あります。
「名残りの松」。
野内宿に残る松並木跡。
意外にも松並木が多く残っており、
街道沿いには古い家屋ありませんが、
宿場の雰囲気は残っています。
「野内番所跡」。
弘前藩の番所があった場所で、
この野内番所が町奉行所を兼ねたという。
町奉行2名、勤番目付1名、
町同心警固1名、町同心5名、
町年寄2名の人員だったようで、
町奉行と勤番目付は4ヶ月交替で派遣され、
それ以下は常駐であったという。
貴船川を挟んだ北側に黒石藩の番所もあり、
※采女様御番所と呼ばれた。
相当に厳重な警戒態勢であったようです。
■奥州街道の宿場町
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