山口県宇部市 割木松峠

西国街道周防国/長門国国境は、
割木松にある峠にありました。
江戸時代令制国としての国境よりも、
藩境の方が重要ではありましたが、
地理区分として継続して用いられており、
重要な要素であったようです。


周防長門国境」。
東 周防國吉敷郡/西 長門國厚狭郡と刻まれ、
両国の境界を表しています。
ここは現在でも宇部市山口市の境で、
記事名をどちらにするか迷いましたが、
この碑は宇部市側に建っていますし、
割木松の住所も宇部市ですので、
宇部市のカテゴリとしました。
割木松とは国境に生えていた松を、
両国の農民が所有を争って、
半分に切り取った事に由来するとのこと。


食事処おいはぎ峠」。
峠の山口側にある物騒な名称の食事処。
人気のあるお店のようですので、
いつか家族を連れていこうと思います。
割木松峠は野立場もあった場所ですので、
追剥が出る危険な場所ではなかった模様。
おいはぎ峠と呼ばれた記録も無く、
それっぽい名前を付けたと思いますが、
インパクトのある良い名前ですね。

■西国街道の宿場町

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