レンタルのBlu-rayではありますが、
映画「峠 最後のサムライ」を視聴。
令和2年に公開される予定でしたが、
コロナ禍の影響で3度延期され、
最終的に令和4年に公開された作品。
同じく延期された燃えよ剣と同様に、
待たされた分期待していました。
黒沢明の助手を務めた大御所監督小泉堯史、
役所広司や榎木孝明、松たか子等の俳優陣、
司馬遼太郎の原作とハズれようが無い。
・・う~ん。残念。
一言で言うと強大な敵に無謀にも戦い、
そして敗れた武士の話という感じ。
この人はなんで戦ったのか?
そもそもなんでこの人を取り上げたのか?
河井継之助を知らない人には、
全くわからないと思います。
長岡戦争に関しても取り上げ方がイマイチで、
河井が何をしたかったのかよくわからず、
悪役であるはずの岩村精一郎も何の事はない。
朝日山の戦いもスルーなので、
時山直八の戦死も山縣狂介の激怒も無し。
新政府軍の参謀連中は談判しか出て来ず、
新政府軍は全てモブ状態。
その割には河井以外は誰かわからず、
※榎木は山本帯刀役と思い込んでいました。
ただ河井が戦っているだけ。
挙句に松たか子にあのセリフを言わせるとは。
※どういうセリフかは敢えて言いません。
これについては公開延期がアダとなり、
セリフの賞味期限が切れていた。
それで話題にもならず失笑を買うハメに。
松たか子も災難です。
そもそも最後のサムライは必要ないでしょ?
「峠」だけの方が重厚感があったし、
このタイトルで安物感が出てしまった。
小泉堯史監督作品は初めて観ましたが、
失礼ながらがっかり。
雨あがるとか蜩ノ記は評価が高いようで、
黒澤明的な傑作を期待していましたが、
とても残念です。
結局は松たか子のセリフだけが、
印象に残ってしまいました。
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