山中宿は西国街道の宿場町ですが、
宿場は下市と上市に分かれていました。
宇部市山中周辺。緑の線が街道筋。
街道は甲山川に沿って進みます。
西側の青ぼかしが下山中宿(下市)で、
東側の青ぼかしは上山中宿(上市)。
まずは西側の下山中宿から。
「下山中宿跡」。
国道2号線沿いにある下山中宿跡。
左右に集落の家屋が並んでいますが、
道路拡張で宿場の雰囲気は感じられません。
山中宿の本陣は下山中宿。
「山中本陣跡」。
標柱が建てられていますが、
この山中宿本陣についての詳細は不明。
「薬師堂」。
下山中宿唯一のお寺で、
大内隆弘の眼病を治癒したとされ、
大内家の庇護を受けていたという。
薬師堂を過ぎた辺りから街道は国道を外れ、
直進して旧道に変わります。
下山中宿の旧家。
古い家屋もある程度は残っています。
次は上山中宿。
「上山中宿跡」。
こちらは宿場の雰囲気をよく残しています。
「熊野神社」。
山中宿を開いた伊豆浪人伊藤彦四郎が、
大内家9代大内広世の許可を得て、
熊野権現を勧請して創建された神社。
ツルマンリョウの自生地のようですが、
草花に疎くてよくわかりませんでした。
「極楽寺跡」。
上山中宿の東端に極楽寺跡の標柱があり、
その寺が本陣として使用されたという。
※標柱は倒れていました。
双方は別の宿場の様になっており、
本陣も双方にありますので、
これを同じとして良いものか疑問ですね。
■西国街道の宿場町
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