都農宿は日向街道の宿場町で、
城下町高鍋と藩港美々津湊の中間にあり、
宿駅中宿として賑わいを魅せた他、
都農神社の門前町でもありました。
都農町川北周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが都農宿跡。
「都農宿跡」。
都農川南側より伸びる旧道沿いが都農宿跡。
都農は江戸時代は高鍋藩領だったようで、
最重要財源である石河内尾鈴の山林資源や、
林産物の集積出荷地点でもあったとされ、
高鍋藩にとって重要な地点でした。
現在は古い商家も殆ど残っておらず、
下記本陣の建屋以外の面影はありません。
「本陣赤木家住宅」。
赤木家は屋号を万屋と称したようで、
主に山林業で財を成した豪商でした。
天保8年(1837)に本陣に指定され、
秋月家や島津家の参勤交代の際に、
宿泊や休憩に利用されています。
現在の建屋は天保15年(1844)の再建で、
高鍋藩主秋月種樹や秋月種英、
薩摩藩国父島津久光も宿泊したという。
残念ながら訪問時は修復作業中でした。
国指定重要文化財。
■日向街道の宿場町
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