今津宿は西近江路の宿場だった地で、
加賀藩の飛地であったようです。
JR近江今津駅周辺。緑の線が西近江路で、
青くぼかした辺りが今津宿跡。
「今津宿の町並み」。
浜通りには往時の雰囲気が残っています。
加賀本領と京都や大坂を結ぶ中継地の為、
飛地ながら重要な場所だったようで、
代官屋敷や御蔵所が設置されていました。
勿論宿場としても重要な場所で、
全盛期には問屋10数軒、旅籠8軒と、
大変な賑わいを魅せていたとのこと。
「今津桟橋跡」。
桟橋跡となってはいますが、
現在も桟橋が設置されていました。
明治33年に今津桟橋が設置されると、
大型蒸気船が着岸出来るようになります。
[琵琶湖周航の歌]というご当地ソングは、
大正6年に第三高等学校水上部の合宿の際、
部員の水口太郎が披露したのが最初。
部員らは周遊の途中で今津宿に宿泊し、
その夜に水口太郎が詩を披露しました。
これに[ひつじぐさ]曲を当てると、
非常によくメロディに合ったようで、
学生らの間で広く流行って歌われ、
遂にはレコード化する程になったようです。
■西近江路の宿場町
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加賀藩の飛地で西近江路の宿場町。
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塩田道との合流地点にある宿場町。
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西近江路の宿場町。