つづき。
①/②
続いて東本宮へ。
東本宮は主祭神の大山咋神を祀り、
摂社の大物忌神社、樹下宮は、
それぞれ大年神と鴨玉依姫命を祀ります。
「東本宮楼門」。
天正から文禄年間(1573-1596)の再建。
入母屋造、檜皮葺、縁付の楼門です。
国指定重要文化財。
「東本宮拝殿」。
文禄5年(1596)再建の拝殿。
東本宮中央にあります。
国指定重要文化財。
「東本宮本殿」。
主祭神大山咋神を祀る東本宮本殿。
文禄4年(1595)に再建されたもので、
西本宮と同じく日吉造です。
大山咋神は山の地主神であり、
農耕や治水を司る神でもあるとのこと。
国宝建築物。
「大物忌神社」。
東本宮本殿の後ろ側にある大物忌神社。
祭神は大年神(大歳神)です。
「樹下宮拝殿」。
文禄4年(1595)再建の樹下宮拝殿。
樹下宮は東を向いており、
南を向く東本宮の参道を挟むように、
交差する不思議な配置です。
国指定重要文化財。
「樹下宮本殿」。
鴨玉依姫命を祀る樹下宮本殿。
文禄4年(1595)年の再建です。
建物の真下に霊泉の井戸があるらしい。
かつては十禅師社と呼ばれていたようで、
十禅師は瓊々杵命のことらしいのですが、
祭神が変わったのでしょうか?
鴨玉依姫命は魂を引き寄せる神徳があり、
縁結びの御利益があるとのこと。
国指定重要文化財。
明治元年に神仏分離令が発せられると、
日吉社は率先して仏教色を一掃。
日吉社の社司樹下茂国は延暦寺に対し、
京都吉田神社の神官部隊[神威隊]を伴い、
延暦寺からの独立を要求します。
これが拒否されると近隣住民らは、
仏像や経典等を破壊したり、
焼き捨てたりしたとされます。
これが廃仏毀釈の発端のひとつだという。
①/②
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