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日吉大社は大津市坂本にある神社。
日吉神社、日枝神社、山王神社の総本社で、
天台宗の守護神山王権現でもありました。
織田信長の比叡山焼き討ちの際に、
山麗にある日吉社も全て焼失しており、
現在の建物はそれ以降のもの。
「赤鳥居」。
日吉大社の事実上の境内入口。
これ以前の参道には石鳥居が2つあり、
[三の鳥居]となっています。
「山王鳥居」。
独特の形式をした山王鳥居。
明神鳥居の上に三角形が乗っており、
合唱鳥居とも称されてました。
[山王鳥居=三の鳥居]ではないかともされ、
元々は三の鳥居だったという説もあります。
これは非常にしっくり来る説ですね。
日吉大社には西本宮と東本宮があり、
まずは西本宮から参拝。
西本宮には大己貴神(大国主命)が祀られ、
摂社の宇佐宮と白山宮には、
それぞれ田心姫神と白山姫が祀られます。
「西本宮楼門」。
天正14年(1586)再建の楼門。
軒下の四隅に神猿が彫られています。
国指定重要文化財。
「西本宮拝殿」。
こちらも天正14年(1586)の再建。
国指定重要文化財です。
「西本宮本殿」。
主祭神大己貴神を祀る本殿。
同じく天正14年(1586)年の再建で、
慶長2年(1597)に改修されているようです。
檜皮葺の屋根は日吉造という特殊な形式。
こちらは国宝建築物です。
一段下の宇佐宮へ。
「宇佐宮拝殿」。
慶長3年(1598)の再建。
拝殿はどれも同じような造り。
国指定重要文化財。
「宇佐宮本殿」。
田心姫神を祀る宇佐宮本殿。
慶長3年(1598)に再建されたもので、
同じく国指定重要文化財です。
田心姫神は宗像三女神の一柱。
大国主命(大己貴神)の妻とされます。
更に1段下の白山宮へ。
「白山宮拝殿」。
慶長6年(1601)の再建。
国指定重要文化財。
「白山宮本殿」。
白山姫神を祀る白山宮本殿。
慶長3年(1598)再建の国指定重要文化財。
白山姫神(白山比咩神)は縁結びの女神で、
伊奘諾尊と伊弉冉尊を仲直りさせています。
菊理媛神とも同一とのこと。
つづく。
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大国主神を祀る日向国一宮。
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大国主神を祀る出雲国一宮。