嘉永5年3月5日。
吉田松陰と宮部鼎蔵は小泊から、
算用師峠を越え三厩に向かいました。
小泊から海岸線を北上した2人は、
途中から山道へ入って竜飛岬までは行かず、
まさかのショートカット。
高波で海岸線を進めなかったのかな?
「みちのく松陰道入口」。
現在はハイキングコースとなっています。
松陰らが通った当時はまさに道無き道で、
谷間を登って膝まで水に漬かり、
あちら側やこちら側と沢を幾度も越え、
苦労の末に算用師峠の頂上に至り、
そこから嶺を下ると2~3尺も雪が積もり、
雪解水で大流となった川を何度も渡って、
苦行の末に三厩の海岸に出たという。
ちなみにここへの訪問時は3月。
本来なら竜飛岬まで行けるのですが、
冬の間は通行止め。
謀らずも松陰らと同様に、
竜飛岬には行けませんでした。
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