「長府藩侍屋敷長屋」は、
長府藩御馬廻役西家(220石)の表門に付属していたもので、
現在の位置より500mほど南にあったものを移築したものです。
500mといえば長府松原町あたりですね。
壇具川沿いの観光的には見学しやすい位置に、移築されています。
表門に付属していたという事ですが、220石の馬廻役にしては、
かなり大きな邸宅だったんじゃないでしょうか?
220石といえば、長州藩の高杉家クラスです。
萩の高杉家旧邸は今の広さの3倍だったとはいえ、
こんな長屋が入るには小さすぎる気がします。
中は休憩スペースになっています。
柱・梁・小屋組などは当初の材料を残しているそうで、
特に共待ちとして使われた四畳。八畳の間や土間は原型を留めており、
江戸後期の上級武家長屋の遺構を残しています。
当時の上級藩士の屋敷の趣きを留めていると説明されてますが、
素人にはやっぱりただの長屋にしか見えません・・。
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