連戦連勝の指揮官であった山田顕義。
彼が山田市之允と呼ばれていた頃のお話。
物語は吉田松陰、久坂玄瑞、高杉晋作と、
長州のスターとも言える人物を軸に、
山田市之允の戦いを描きます。
秋山香乃は初めて読みました。
新撰組関連の作品を書かれているようですね。
この作品の高杉晋作はかっこいい。
まあ、高杉晋作はどの作品でも、
かっこよく描かれているものですが。
でも。少し違和感・・。
松下村塾の門下生が皆呼び捨てで、
それぞれが名前を呼び合います。
実際はどう呼び合っていたかなんて、
わからないものですが、
山田や山縣なども晋作のことを、
「高杉」と呼び捨て。
確かに維新後まで生き残っていた連中は、
回顧録などで「高杉」と呼び捨てにしています。
でもそれは彼らが偉くなったからで、
本人に面と向かっていえたのかなぁ?
富永有隣なんかも松陰の死後は、
「寅次郎」と松陰のことを呼び捨てしてますし、
自分を大きく見せようと死んだ偉大な人物を、
呼び捨てにするんじゃないのかと思いますが。
まあ真実は闇なんですけれど、
僕の松下村塾イメージは、
高杉→松蔭以外はすべて呼び捨て。
久坂ら他の高弟→○○君と呼び合う。
山田や山県、伊藤ら→高杉さんと敬って呼ぶ。
まあ僕の勝手なイメージですけど・・。
それはそれとして小説は面白かったです。
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