小門海峡(小瀬戸海峡)の伊崎町側に、
赤間神宮小門御旅所があります。
かつてここに中島組という漁業集団がおり、
イワシ漁を行っていたという。
その中島組が壇ノ浦の戦い後に漁をすると、
漁網に安徳天皇の御遺体がかかり、
驚いた中島組はすぐに漁を取り止め、
その御遺体を浜に仮埋葬。
後に紅石山の麓に改葬されて、
菩提を弔う為に阿弥陀寺が建立されました。
※現在の赤間神宮。
仮埋葬された場所は御浜殿と呼ばれ、
永く敬われていたようですが、
明治以降は赤間神宮小門御旅所となり、
現在に至っています。
「赤間神宮小門御旅所」。
安徳天皇が仮埋葬された場所。
赤い鳥居が建立されていますが、
ロープが張られて中には入れません。
安徳天皇を祀る赤間神宮の先帝祭では、
中島組の参拝が最初に行われ、
その次に上臈参拝が行われています。
更にその翌日には御神幸が行われますが、
中島家の子孫がここで行列を迎え、
御神幸の祭事が行われるとのこと。
敷地内にある祠のようなもの。
たぶんこれが仮埋葬された場所??
その横にはステージ的なものもありますが、
モルタルで造られたもののようで、
祭事に使われる場所かと思われます。
■関連記事■
・下関市阿弥陀寺町 赤間神宮
安徳天皇を祀る神宮。
・先帝祭 上臈参拝
煌びやかな上臈が参拝する先帝祭の目玉。
・下関市みもすそ川町 御裳川
みもすそ川ってどこ??