深堀陣屋の築年は不明ながら、
江戸期に深堀鍋島家により建設され、
深堀領の政庁となっていました。
「深堀陣屋跡」。
建物は残ってはいないものの、
石積が良く残されています。
「門柱」。
門柱や石段も現存しており、
地方領主の居館としては貴重な史跡。
「石積」。
つい数年前まで木々で覆われ、
立入禁止となっていたようですが、
伐採されて見学できるようになった模様。
深堀は長崎市唯一の陣屋町ですので、
景観が整備されたようです。
「深堀陣屋跡のアコウ」。
陣屋時代から生えていたアコウの巨木。
アコウの巨木の多くは数本の幹に分かれ、
横に広がり気根や支柱根を垂らしますが、
この木は4mまで直立しており、
支幹も上に伸びて美しい樹形とされ、
非常に珍しいものとのこと。
「カトリック深堀教会」。
初代神父渋谷治が私財を投じ、
深堀陣屋跡に建立した教会。
平成29年に建て替えられており、
長崎で一番新しい聖堂とのこと。
下手に宅地にならなかった為に、
遺構が残されたのでしょうね。
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