当ブログの趣旨とは全く違いますが、
折角鹿角市に来たのですから、
大湯環状列石は見ておきたいと、
大津館訪問のついでに行ってみます。
大湯環状列石は縄文後期の配石遺跡で、
国指定の特別史跡。
更に世界遺産の構成物にもなりました。
昭和6年に発見されたもので、
野中堂と万座の2つの列石で構成されます。
河原石を菱形や円形に並べた組石の集合体が、
外帯と内帯の二重の同心円状に配置。
その外輪と内輪の中間帯には、
一本の立石を中心に細長い石を放射状に並べ、
その外側を川原石で三重四重に囲んでいます。
この遺跡の使用目的は諸説あり、
近くに類似する一本木後ロ遺跡では、
調査で墓だった事が判明しており、
副葬品も発見されている事から、
大規模な共同墓地だったという。
また日時計であったとする説もあります。
「万座環状列石」。
日本最大のストーンサークル。
環状直径は46mで組石は48基とのこと。
万座の名は黒又山(クロマンタ)からとか、
族長だった黒沢万太からとか、
アイヌ語ではないかとか色々説があります。
北東北ロマンチック街道を横断し野中堂へ。
「野中堂環状列石」。
こちらは直径40mで組石は40基。
野中堂の名は南側のある浅間神社に由来し、
野の中にあるお堂という意味らしい。
上空からの大湯環状列石。
地理院地図より。
左が万座で右が野中堂です。
近くには大湯ストーンサークル館があり、
車を駐車する事は出来ますし、
発掘された石器や土器も展示されています。
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大湯にあった領主居館跡。