王子の鼻と呼ばれる岬に砲台が建設され、
二十四斤長加農砲が2門、
十八斤長加農砲が1門置かれました。
王子の鼻は半円状に海に突き出した岬で、
王子山と呼ばれた小高い丘がありました。
矢印の位置の赤い線(街道)が、
半円になってる部分が王子の鼻。
元治元年の下関戦争後に撮影された王子の鼻。
蔵が海沿いに並んで栄えていた所でした。
街道はその蔵の内側です。
写真には写っていませんが、
写真の左側に小高い丘(王子山)があり、
そこに砲台が設置されています。
現在は建物が建ってわかりにくいのですが、
現在も確かに丘になっています。
「岬之町町民館(岬砲台跡)」。
このあたりに砲台が設置されていました。
「蜂谷ビル(旧東洋捕鯨株式会社下関支店)」。
町民館の反対側の洋館。
大正15年建築の古い建物で登録有形文化財。
日本の近代捕鯨発祥の地のひとつです。
丘なのですぐ下りになります。
下りた先が先ほどの古写真の場所。
坂を下りたところ。旧街道沿い。
古い石垣がありますが、
どの時代のものかはわかりません。
半円になっている街道を廻ると、
[蜂谷ビル]の裏が見えます。
下は駐車場になっていますが、
幕末当時は魚市場や倉庫、
海運業者の商家が立ち並んでいました。
現在の地図。
周辺が埋め立てられていますが、
Uの字になった道が面影を残しています。
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