近江神宮は大津市神宮町にある神社。
近江大津宮の所在地と推定される場所に、
昭和天皇の勅旨により昭和15年に創建。
昭和期創建の新しい神社なのですが、
勅祭社ということで訪問致しました。
もちろん16社ある勅祭社の中では、
最も新しい神社です。
「楼門」。
参道石段の上にある朱色の楼門。
外廻廊が左右に伸びる壮大なもの。
駐車場がここにありますので、
ここから参拝を開始します。
「外拝殿」。
桁行五間梁間三間、入母屋造の外拝殿。
朱色の楼門とは雰囲気が違います。
訪問後の写真DATA整理で、
別の寺社と勘違いしてしまいそう。
内拝殿とは内回廊で繋がっています。
「内拝殿」。
祭典や祈祷の行事が行われる内拝殿。
祭神は天命開別大神(天智天皇)で、
中大兄皇子として蘇我入鹿を暗殺し、
[大化の改新]を行っています。
白村江の戦いで唐、新羅連合軍に敗れますが、
その後は遣唐使を派遣して友好関係を築き、
飛鳥から遷都して近江大津宮を設置。
天皇による中央集権体制を構築し、
後の世に大きな影響を与えました。
また皇子時代の斉明天皇6年(660)には、
漏刻(水時計)を作らせ時報を開始。
これが6月10日に始まったとされる事から、
この日は祝日[時の記念日]になっています。
昭和20年に昭和天皇は戦後の復興を、
数々の治績のあった天智天皇に祈願。
[白村江での大敗後に内政の一新を図り、
文化振興、国力充実に尽くした]事から、
これを模範とする事を願ったという。
また近江神宮は競技かるたの聖地でもあり、
日本一を争う決定戦が行われます。
広瀬すず主演の映画[ちはやふる]でも、
その舞台として使用されました。
※百人一首の一首目は天智天皇。
■関連記事■
・滋賀県大津市 建部大社
近江国一宮。
・滋賀県大津市 長等山前陵
天智天皇の実子大友皇子(弘文天皇)の御陵。