山川湊は砂糖集積港及び琉球貿易港で、
古来より栄えた港町でしたが、
江戸時代には地頭が派遣されており、
行政を司る地頭仮屋が設置されていました。
「山川地頭仮屋跡」。
山川地頭仮屋跡は石塀が状態良く現存。
敷地内は山川庁舎があったようですが、
現在は移転して駐車場になっています。
北西方向にある山川薬園跡へ。
「山川薬園跡」。
薩摩藩は山川、佐多、吉野に薬草園を設け、
薬用植物の栽培を行っていました。
そのうち最も古いのが山川菜園とされ、
万治2年(1659)に開設。
今も残るリュウガンは当時栽培されたもので、
推定樹齢は300年以上とのこと。
レイシやリュウガンの実を蜂蜜漬にして、
大奥の篤姫に送った記録もあるようです。
■関連記事■
・鹿児島県指宿市 山川湊
貿易で栄えた薩摩藩の港。
・鹿児島県指宿市 指宿地頭仮屋跡
指宿麓の地頭仮屋跡。
・鹿児島県南九州市 頴娃地頭仮屋跡
頴娃麓の地頭仮屋跡。