このブログで何度か話題にしてましたが、
例のアレの件をはっきり批判しようかなと。
下関の史跡16ヶ所に設置された説明板のこと。
「龍馬と下関」説明板
この説明板は大河ドラマ「龍馬伝」にあわせて、
下関市観光施設課が設置したもの。
この説明板。どうにかして欲しいのです。
はじめに言っておきますが、
僕は坂本龍馬が嫌いな訳ではありませんし、
むしろ好きです。
でもこの説明板の無礼さといったら、
それは半端ではないのです。
下関以外の方で、
この説明板のある史跡を全部巡られた方は、
どうお思いでしょうか??
この説明板は「龍馬と下関」と題打ち、
市内の幕末史跡に設置されたもので、
龍馬と下関のエピソードなどが書かれています。
大河にあやかろうとする行政がする作戦ですし、
観光客にとっても良いと思うのですが、
その内容と設置場所が、
先人達に無礼極まりないのです。
たとえば、
-長府藩主や藩士達の墓所-
龍馬と関係した人物お墓の脇に、
ドーンと設置されています。
勿論「龍馬と下関」と大きく書かれています。
「毛利元周の墓所」
死してこんな屈辱を受ける藩主は、
全国諸藩の中でも他にいるのでしょうか?
「三吉慎蔵の墓所」
三吉の墓石のすぐ脇。
他にも印藤昇や三吉周亮の墓所も、
同様に説明板が設置されています。
自分の説明が「○○(別人)と下関」だったら、
あなたならどう思いますか?
こんなバカな話ありません。
遺族がよく許したものですね。
僕が遺族なら許しません。
-桜山神社-
桜山神社は戦死した奇兵隊らを祀った招魂社。
尊い命を犠牲にした―兵士達の聖地です。
その境内にも「龍馬と下関」の説明板。
しかも内容はお龍が「あけぼの」という茶屋で、
橙の実を短銃で撃ったり、
一晩中飲み明かしたりして過ごしたというもの。
これは酷すぎる・・・・・。
普通の感覚では考えられません。
撤去するかどうしても設置したいなら、
境内外に移動させるべきと思いませんか?
他の場所~入江和作邸跡、旧赤間関稲荷町跡、
三吉慎蔵邸跡、印藤聿生家跡、桜柳亭跡、
三吉慎蔵生家跡、三吉周亮邸跡、巌流島等は、
全く問題ないと思いますよ。
でも墓や招魂社は故人が眠る場所のはずで、
故人に対して無礼すぎます。
こういう非日本人的な事を、
市の税金を使って作る市の役人は、
人としての感覚が麻痺してるのでしょうか?
ちなみにこの説明板。
東行庵ではこのように↓なってます。
さすがに晋作の聖地は、
「龍馬と下関」にしなかったんですね。
東行庵か地元住民の反対があったのでしょう。
これが普通の感覚だと思います。
皆さんどう思われますか?
■関連記事■
・坂本龍馬と下関
下関は坂本龍馬の拠点のひとつでした。
・下関市上新地町 桜山神社で色々聞いてきた
設置の際の事についても聞いています。