下関市清末 清末八幡宮(再訪)

清末八幡宮は建武2年(1635)に、
宇佐八幡宮より勧請されて創建されますが、
その後は長らく荒廃していた為、
清末藩の初代藩主毛利元知が再建し、
藩の守護神として祀っていました。

現在の社殿は8代藩主毛利元純によって、
整えられたものです。

清末八幡宮」。
御祭神は仲哀天皇應神天皇神功皇后
秋葉社水神社祇園社龍王神社が、
この八幡宮の境内にあったようですが、
現在は相殿として祀られています。
本殿及び拝殿回廊が囲むように配置され、
本殿脇には天満社も設けられていますが、
清末藩では清末の本読みと称される程、
学問を推奨していましたし、
8代元純は菅原大神の自筆の守護旗を、
奇兵隊に送ったりしていますので、
天神信仰が盛んだったのかもしれません。


清末八幡宮のある台地は幕末期に整地され、
藩の練兵場として使用されたという。
元々は寺院もあったという事ですが、
移転したのか廃寺となったのかは不明。
維新後は清末小学校となっていましたが、
昭和29年に移転しており、
跡地の一部は清末保育園となって、
残りは多目的グランドとなっています。


■関連記事■
下関市清末 清末藩関連史跡
 前回訪問時の記事。
下関市清末 清末藩陣屋跡(再訪)
 清末藩毛利家の陣屋跡。
下関市清末 高林寺/清末毛利家墓所(再訪)
 清末藩毛利家の歴代墓所。