白坂宿は羽州街道の26番目の宿場町で、
奥州に入って最初の宿場でした。
那須町芦野周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが宿場のあった場所。
「白坂宿跡」。
一見すると変哲もない道路沿いの集落。
宿場の面影は殆ど残っていませんが、
その家々の殆どに屋号の標柱があり、
宿場であった事を伝えています。
「戊辰戦役旧大垣藩士
酒井元之丞戦死之跡」。
大垣藩銃隊長酒井元之丞重寛の戦死地。
慶応4年5月26日に列藩同盟軍は、
白坂宿を警護する大垣藩士らを攻撃。
この戦闘で酒井以下3名が戦死しており、
宿場北端の観音寺に彼らの墓があります。
この碑は酒井の実妹が建てたもの。
街道筋の家々の軒下には、
当時の屋号の標柱が設置されています。
これはとても良いとは思いますが、
出来れば何を営んでいたかもあれば、
もっと良かったですね。
「脇本陣岩井屋戸上家跡」。
現在は田んぼとなっていますが、
かつては脇本陣があった場所とのこと。
明治9年及び同14年の東北巡幸の際は、
明治天皇が休憩しています。
写真は撮り忘れましたが、
ひとつ北側の多賀屋が本陣でした。
明治9年に火災で焼失してしまった為、
岩井屋が小休所に指定されたとのこと。
■奥州街道の宿場町
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