白河宿は奥州街道の27番目の宿場で、
白河小峰城の城下にありました。
奥州街道の狭儀の終点ともされていますが、
これ以北も街道は続いています。
白河市街周辺、緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが宿場のあった場所。
東側より散策。
「本町」。
白河風土記(1805)によれば、
家数は96軒であったとされ、
その半数が宿屋であったようで、
本陣及び脇本陣もこの本町にあり、
白河宿のメインの通りでした。
「白河宿脇本陣柳屋 蔵座敷」。
脇本陣を務めた柳屋柳下家の蔵座敷。
柳屋には斎藤一率いる新選組も宿泊し、
ここから出陣したとのこと。
また明治14年の明治天皇豊北巡幸では、
往路で休憩し復路では宿泊しています。
「白河宿本陣芳賀家跡」。
本陣を務めた芳賀源左衛門家のあった場所。
明治9年の東北巡幸の際には、
休憩所として利用されたようです。
「鉤形(十軒町)」。
中町へと続く大きな枡形(鉤形)で、
十軒店と呼ばれていたようです。
察するに10軒の店があったのでしょう。
「中町」。
白河宿の中央にある中町には、
白河風土記によれば、
家数が118軒あったようです。
諸藩の使者を応接する屋敷や、
高札場も置かれました。
「小峰通り」。
中町の中央を横切る大手通り。
現在はJRの駅に遮られていますが、
真っ直ぐ行くと小峰城に至りました。
「鉤形」。
西側の枡形(鉤形)で天神町に接続します。
こちらは宿場跡によくある大きさの枡形。
「天神町」。
町の西端にあった天神山が町名の由来。
古い商家も少しは残っていますし、
建物は新しいながら〇〇屋など、
古くからの店であろう店舗もありました。
■奥州街道の宿場町
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