鹿児島県指宿市 枚聞神社

枚聞神社は指宿市開聞十町にある薩摩国一宮
和銅元年(708年)の創建とされ、
開聞岳の南麓に鎮座していましたが、
貞観年間(859-877)の噴火の影響で遷座され、
現在地に移ったとされています。
現在の主祭神は大日孁貴命(天照大神)ですが、
元々は和田都美神を祀っていたとされ、
猿田彦神国常立尊豊玉姫木花開耶媛
大宮姫等を祀っていたともされており、
古来より祭神には諸説があるとのこと。


一ノ鳥居」。
一ノ鳥居十六菊花紋付の明神鳥居
枚聞神社の建物は全体的に朱色です。


二ノ鳥居」。
本来なら正面に開聞岳が望める筈ですが、
木々とモヤで見えませんでした。


勅使殿」。
唐破風の向拝のついた勅使殿
左右に東長庁西長庁を従えています。


拝殿」。
銅板葺入母屋造妻入縋破風向拝拝殿
勅使殿に比べて装飾は少なめ。
この奥が本殿ですが殆ど見えません。
本殿の裏には木柵で囲まれた一角があり、
内側に石が敷き詰められているようで、
それが豊玉姫の御陵であるとのこと。

同じく薩摩国一宮の新田神社とは、
一宮争いがあったようですが、
領主であった頴娃家に庇護されており、
その主君である島津宗家も崇敬。
現在の社殿は島津義弘の寄進であり、
後に島津重豪が改築したものです。

■関連記事■
鹿児島県指宿市 玉乃井
 日本最古の井戸とされる玉乃井。
鹿児島県薩摩川内市 新田神社
 同じく薩摩国一宮。
鹿児島県霧島市 鹿児島神宮
 大隅国一宮。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です