周南市 後山招魂場

山口県内には、まだ未訪問の招魂場が沢山あるのですが、
僕のホームが下関なもので、東側へはなかなか行けてません。
とはいえ、少しずつ制覇して行きたいと思っています。

今回は周南市後山招魂場(湯野神社)に行ってみました。
後山招魂場は、周南市でも西側の防府市寄りにあり、
とりあえず近いところから攻めて行こうと思った次第です。

後山招魂場は、湯野温泉という温泉郷にあります。

湯野温泉は、戦国時代天正年間に開かれた温泉。
また、別の説では、神功皇后の時代よりあり、
三韓征伐が終わっての帰路、
生まれて間もない誉田別皇子(応神天皇)が、
ひどい熱病に掛かってしまったので、
ここの湯を飲ませて熱を下げた伝説もあります。


湯野温泉薬師」。
温泉街にある薬師堂。
河村三五兵衛という人の夢に薬師如来が現れ、
土に埋まっている仏を掘り出して祀れ、
温泉が湧き出て繁盛するであろう
」と告げられた。
そこで湯気が立ち上がる所を掘り続けると、
薬師如来像と温泉が出てきたという。
ここはその薬師如来を祀ったものだそうです。


山田家本屋」。
茅葺屋根の立派な屋敷が温泉街にあります。
この湯野は長州藩寄組筆頭堅田家の所領で、
山田家はその堅田家の重臣でした。
藩主毛利敬親村田清風なども立ち寄ったとされ、
当主は楫取素彦と懇意だったようで、
楫取の年賀状なども展示されています。

さて招魂場ですが、これがなかなか大変なところにあり、
見つけるのに苦労しました。

入口は田んぼの脇。
事前のリサーチ無しでは、絶対見つけられない。


スマホ片手にGoogleMAPを見ながら、
ここ通っていいの?と思うような細道を通ります。
民家の敷地だと思うのですが、寺院巡礼コースのようで、
通ってもいいのでしょうね。
※というよりも通らないと行けない。

ギリギリ道だと思われるような道を通ると、
階段が隠れるように出てきます。


急な石段。
招魂場は大体こういう石段がありますので、
そんなに気にせず登ります。


登るとまだ先に石段が・・・。まだ先か・・・。


途中の祠には、上部の無い小さな仏像がありました。
廃仏毀釈でこのようになったのか?
それとも天災でたまたまこうなったのか?
写真が何故かホケた・・・。


まだまだ進みます。こりゃ結構厄介ですね。


で、やっと鳥居が見えてきました。


正面は逆行なので裏側から写します。


招魂場は2段になっており、1段目に鳥居があります。
1段目の中央に拝殿跡と思われる石組みがありました。


拝殿跡の石組みの奥に2段目に続く石段が見えます。


2段目の奥に招魂墓が並んでいました。
一列に14柱建てられています。


左側


右側

この招魂場は、この地の領主堅田少輔によって建立されたもので、
堅田家家臣の戦死者を祀ったものです。
堅田家中では幕長戦争戊辰戦争で14人の戦死者を出しており、
慶応4年に他の招魂場に倣って建立されました。
後に官祭招魂社となり「湯野神社」と改称されます。

■関連記事■
山口県熊毛郡 麻郷護国神社
 上関宰判管内の戦死者を招魂する招魂社。
岩国市 岩国護国神社
 岩国藩の戦死者を招魂する招魂社。
周南市 新南陽護国神社
 山崎隊の戦死者を招魂する為に徳山藩が建立。

2 thoughts on “周南市 後山招魂場

  1. はじめまして
    宮城県の者です
    昨年のゴールデンウィークに人生初の山口県入りし、県内の招魂社巡りをしました
    その中でも湯野神社は別格の難易度でした、、、
    私が訪れた時は参道はほぼ雑木林で、途中で何度も心が折れそうになりました
    温泉郷の散策マップにも記載されているし、国のために殉じた方々のお墓ですしなんとか整備してほしいですね

    返信
    1. kii 投稿作成者

      コメントありがとうございます。HP拝見致しました。
      ひとつひとつ丁寧に写真と説明が掲載されていて、
      素晴らしいものでした。
      実際に現地に行って掃苔されているようですが、
      宮城県から山口県は相当遠いですが、
      わざわざいらっしゃって下さり、
      県民を(勝手に)代表して御礼申し上げます。
      ご指摘のように、湯野神社は山口県の招魂社の中でも、
      大変難易度の高いものですね。お疲れ様でした。
      県内の招魂社は綺麗に整備されているものと、
      そうでないものの差がかなりありますが、
      残念ながら湯野神社は後者に入っています。
      地元自治体や有志が、立ち上がってくれれば良いのですが・・。

      宮城県は3度ほど行ってますが、
      まだまだ行きたい場所が沢山ありますので、
      その際は「戊辰掃苔録」を参考にさせて頂こうと思います。
      また是非覗きにいらしてください。

      返信

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