下関市には国宝建築物が二つあります。
京都や奈良なら沢山あるでしょうが、
本州の端っこの辺鄙な地方都市に、
国宝建築物が二つもある事が実は凄い。
下関市民も知らない人はいるでしょう。
その一つは功山寺挙兵の舞台、
功山寺の仏殿。これは有名ですね。
もう一つが住吉神社の本殿。
今回は初詣に住吉神社に行ってみました。
「住吉神社」。
住吉神社は全国約600社あるそうですが、
下関の住吉神社は大阪の住吉大社、
博多の住吉神社と並んで、
三大住吉と呼ばれています。
※諸説あり。
住吉神社は、住吉三神を祀る神社ですが、
※表筒男命、中筒男命、底筒男命の三神。
大阪の住吉大社が和魂を祀るのに対し、
※和魂=人に幸を与え、収穫を齎す神魂。
下関の住吉神社は荒魂を祀っています。
※荒魂=天変地異や争いを引き起こす神魂。
普通の日には行ったことありましたが、
初詣は今回が初めて。
元旦ではないのにすごい人。
ここは長門国一宮でもあります。
拝殿には「住吉荒魂本宮」の扁額。
扁額は有栖川宮一品熾仁親王の書。
この有栖川宮熾仁親王といえば、
明治新政府の初代総裁であり、
戊辰戦争の東征大総督でもあります。
さて、この拝殿のすぐ裏が本殿。
これが国宝!国の宝でございます。
巷で世界遺産!世界遺産!と騒いでますが、
世界遺産より国宝の方が興味あります。
確かに世界遺産も凄いとは思いますが。
国宝はもっと細かくて深い意味があり、
日本文化をユネスコのような人達が、
本当に理解しているのか不明ですし、
それに比べると国宝や重文などは、
文科省が本当に価値のあるものと認定し、
国宝に定められたものなわけですので、
ロビーが重要な世界遺産とは、
重みが違うような気がしますね。
皆様の地域にも国宝はあると思いますが、
興味持って見に行ってみるのも一興かと。
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仏殿は下関にあるもう一つの国宝建築物。