加賀藩前田家歴代墓所は野田山墓地ですが、
それとは別に初代前田利長の巨大な墓が、
高岡に造営されています。
「前田利長公墓所」。
前田利長は異母弟の前田利常に家督を譲り、
富山城を隠居城としていましたが、
火災で富山城が焼失してしまった為、
高山右近に命じて高岡城を築城。
高岡城を隠居城として晩年を過ごした後、
慶長19年(1614)に高岡城で死去し、
遺骸はこの地に埋葬されました。
その後の33回忌の際に造営が行われ、
1万坪に堀を構えた大規模墓所となり、
武将墓では最大規模のものとなっています。
「石灯籠」。
墓域には多くの石灯籠がありますが、
大きな球体の乗った珍しいのもの。
火を灯すのに梯子が必要ですね。
「贈正二位下行權大納言兼肥前守
朝臣利長之墓」。
堀の内側は侵入禁止となっており、
遠くから眺める事しか出来ません。
これでも従来の1/3の規模であるらしく、
当時の堀は二重であったという。
流石は加賀百万石の初代藩主の墓所で、
まるで天皇陵のようです。
■関連記事■
・石川県金沢市 金沢城①
加賀藩前田家の居城跡。
・石川県金沢市 加賀藩前田家墓所①
加賀藩前田宗家の歴代墓所。
・富山県富山市 富山城跡
支藩の富山藩前田家の居城跡。
・石川県加賀市 大聖寺陣屋跡
支藩の大聖寺藩前田家の陣屋跡。
・富山県富山市 富山城跡
支藩の富山藩前田家の居城跡。