白馬寺は秋田市にある曹洞宗の寺院。
創建には諸説あるようですが、
佐竹東家4代佐竹義久が常陸太田に創建し、
佐竹家の秋田移封と共に移ったようです。
※常陸太田にも白馬寺を残した。
佐竹東家から寺領130石を与えられ、
その菩提寺として庇護されました。
「本堂」。
現在の本堂は享保11年(1726)の再建で、
市内では数少ない古建築の寺院。
この白馬寺に佐竹東家の墓所があります。
「佐竹東家墓所」。
本堂裏手の小高い場所にある墓所。
碑銘が読めないものも多く、
被葬者の特定は難しいのですが、
数から歴代は揃ってはいない模様です。
佐竹東家は宗家14代佐竹義治の五男で、
15代佐竹義舜を支えた佐竹政義を祖とし、
代々当主補佐役を務めた家柄。
宗家の居城太田城の東に居館を構え、
東殿、東家と呼ばれたとのこと。
佐竹四家と呼ばれる有力一門家の筆頭で、
佐竹家の秋田移封後には、
佐竹西家を大館に、佐竹南家を湯沢に、
佐竹北家を角館に配しましたが、
東家のみ久保田城下に常住させました。
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