島根県出雲市 今市宿跡

今市宿山陰街道の宿場町。
出雲大社への玄関口であり、
高瀬川の利用した商業の町でもありました。


出雲市今市町周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが今市宿跡。


高瀬川沿いの街並み」。
写真は街道筋ではなく少し西寄りの場所。
街道は高瀬川沿いを少しは通りますが、
それは東側のみで大部分はひとつ南の通り。

街道は一畑電鉄大津駅南側の道で、
高瀬川沿いの道に合流した後、
県道277号線まで行って南下。
次の信号のある交差点を西に曲がると、
そこからが今市宿だったようです。
東側は古い町家もある程度見られますが、
西側はアーケード商店街となっており、
往時の雰囲気は残されていません。
実は今市宿の街道筋の写真は撮り忘れ。
写真を撮ったつもりになっていましたが、
後でDATAを確認すると写真は皆無。
仕方ないので文章のみでお伝えしました。


大梶七兵衛翁之像」。
高瀬川を掘削した大梶七兵衛の像。
大梶は神門郡古志村の豪農の子に生まれ、
非常に土木に関して高い技術と才能を持ち、
松江藩に召され開発棟梁に抜擢されました。
高瀬川の掘削事業の他にも
出雲大社西側の荒木浜防風林を手掛け、
出雲平野の開拓に尽力。
高瀬川掘削の際には土地が砂地であった為、
水漏れで工事は難航しましたが、
川底にを敷いてその上に粘土をかぶせ、
左右の川壁にも粘土を貼る等の工夫で、
11.4㎞の灌漑用水を完成させました。
この高瀬川を利用して水運が発達し、
商業の町として発展。
現在の出雲市の礎となったようです。

■山陰街道の宿場町

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