楠原宿は伊勢別街道の宿場町。
伊勢別街道は関宿の東の追分から分岐し、
三つの宿場を経て津の江戸橋に至り、
伊勢街道と合流します。
楠原宿は三つの宿場のひとつで、
関宿と椋本宿の間に位置しており、
両宿を補完する役割を担っていたという。
芸濃町楠原周辺。緑の線が街道筋で、
青くぼかした辺りが楠原宿跡。
北側の上町より散策。
「上町の街並み」。
立派な旧家が並ぶ上町。
上町には本陣が置かれていたようで、
問屋場や高札場もあったようです。
「枡形」。
上町と仲町を繋ぐ枡形。
「仲町の街並み」。
仲町は緩やかな下り坂となっており、
その両脇には古い蓮子格子の家屋が並ぶ。
この辺りの景観はとても良く、
往時の雰囲気を感じさせます。
「瀬古の街並み」。
坂が終わると瀬古。
引き続いて古い家屋が多く残ります。
楠原宿は古くからの宿場だったようで、
永享3年(1431)には6代将軍足利義教が、
寛正7年(1466)には8代将軍足利義教が、
この楠原宿を通り伊勢神宮に参拝。
江戸時代には京方面からのお蔭参りで、
宿場は大変に賑わったという。
■伊勢街道/別街道/本街道の宿場町
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