玉前神社は長生郡一宮町にある上総国一宮。
玉依姫命を祭神とする神社で、
創建年代は不詳ではあるものの、
神武天皇か景行天皇の時代の創立という。
玉依姫命が女性の神様である為、
女性を守護する神社として知られ、
縁結び、子授け、安産祈願等に、
御利益があるとされています。
「一之鳥居」。
ここは関東随一のパワースポット。
一之鳥居は真東を向いているらしく、
春分の日と秋分の日には、
九十九里の海から昇る日の光が、
鳥居の中と通るとのこと。
「御神水」。
古くから玉前神社には清水が湧き出ており、
その井戸は白鳥の井戸と呼ばれ、
現在も御神水として汲まれています。
拝受すれば運気を上げるとされており、
参拝客が汲んで帰るとのこと。
「社殿」。
本殿、幣殿、拝殿の繋がる権現造で、
現在の社殿は貞享4年(1687)の造営。
源頼朝も北条政子の安産を祈願したとされ、
上総広常も甲冑一領を献上する等、
多くの崇敬を集めていましたが、
永禄9年(1566)に戦火で焼失しています。
その後は里見義頼らの寄進で再建され、
天正19年(1591)には徳川家康により、
社領15石が寄進されました。
最近は土地柄かサーファーにも人気という。
「はだしの道」。
社殿の裏手にあるはだしの道。
靴や靴下を脱いで裸足で3周歩くと、
幸運が訪れるとされます。
玉砂利の道を歩くのは結構痛いようで、
訪問時は若い女性2人組が歩いており、
「痛い~」と言いながら歩いていました。
良い事があるといいですね。
「記念碑(左)」、
「征清記念碑(右)」。
はだしの道の裏にある2つの記念碑。
征清記念碑は日清戦争の記念碑で、
このブログの範囲外ですが、
左の記念碑は西南戦争のもの。
長柄郡及び埴生郡より徴兵され、
勇敢にも戦死した16人を顕彰するもので、
有栖川宮熾仁親王の篆額です。
女性に御利益があるという玉前神社。
後で調べるとお守りが人気らしい。
毎月のリズムを正すご利益の月日守や、
人生の荒波を乗り越えるご利益の波乗守等、
娘や嫁さんを連れて来たい神社ですね。
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