京都府京都市 真正極楽寺/三井家墓所

真如堂墓地三井家の墓所があります。


三井家墓所」。
江戸時代の豪商三井家の墓所。
三井家は三井財閥の創業者一族で、
藤原道長の六男藤原長家の五代孫が、
近江国で武士になったのが三井家の始まり。
戦国時代の10代三井高安六角家に仕え、
織田信長に敗れて伊勢に逃れており、
後に高安の子11代三井高俊は武士を廃業。
松坂質屋酒屋[越後屋]を開き、
商人としての三井家が創業されています。


松樹院長譽宗壽居士(右)」、
榮昌院長空壽讃大姉(左)」。
三井家12代三井八郎兵衛高利の墓と、
高利の妻かねの墓。
高俊は武士を廃業して商売を始めますが、
商いには関心が薄かったようで、
実質的に家業は高俊の妻殊法が行い、
息子らに多大な影響を与えていたという。
高利は高俊の四男に生まれ、
14歳で江戸に赴いて兄達の店で修行。
18歳で江戸の店を任されましたが、
母の看病で松坂に帰国しています。
後に江戸に再進出して越後屋呉服店を開き、
本拠を松坂から京都に移し事業を拡大。
両替商も手掛ける様になり、
元禄3年(1690)には大坂に進出し、
幕府為替御用も始めるようになって、
三井家惣領の座を確立させました。
元禄7年(1694)に73歳で死去しており、
遺言によって真正極楽寺に埋葬。
大坂西方寺にも墓が建てられています。
また東京にも三井家野方墓所がありますが、
年1回のみの一般公開となっており、
地方の人間には非常にハードルが高く、
参拝は難しそうです。

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