寂地川は錦川の支流宇佐川の最上流。
西中国山地国定公園内の寂地峡にあり、
この川には昔大蛇が棲んでいたようで、
村人が育てた木々をなぎ倒したり、
毒の息を吐いて作物を枯らしたり、
色々と村人を悩ませていました。
そこに寂地坊という旅僧がやってきて、
祈祷で大蛇を退散させたとされ、
地名の[寂地]はその僧に由来しています。
「全国名水百選 寂地川
日本の滝百選 寂地川五竜の滝」碑。
寂地川は[昭和の名水百選]に選出された他、
[日本の滝百選]に五竜の滝が選ばれています。
五竜の滝は18滝の中の5つの滝の事で、
それぞれに龍の名を冠したもの。
川上より龍頭の滝、龍門の滝、白龍の滝、
登龍の滝、龍尾の滝から成ります。
「龍尾の滝」。
五竜の滝の最初のひとつ。
滝前に広がる大きな滝壺が印象的。
透明度の高い水がとめどなく流れています。
落差は15mとのこと。
5つ全て見てみようかと思いましたが、
その行程はちょっとした登山である為、
後の事を考えて断念しました。
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