福岡県北九州市 三宜楼

門司港下関関門海峡を挟んだ対岸。
関門海峡の「関門」は下関の「関」と、
門司の「門」であることは、
地全国的には意外と知られていないかも?
読んで字のごとくなんで、
言われてみればそうですねという具合。

下関は江戸時代を通じ、
北前船の寄港地として栄えていましたが、
明治以降は門司が特別輸出港として栄え、
今では完全に抜かれています。

この門司というところは、
昔の建物を大切にしているようで、
門司港レトロ」として大正ロマン的な、
観光スポットとして賑わっています。
昔の建物を取り壊した下関とは大違いです。
これは行政の善し悪しでしょう。

その明治以降の栄華を象徴する建物が、
今回行った「三宜楼」。
この三宜楼は門司港トップクラスの料亭で、
現存する料亭建屋では九州最大級という。
一流著名人や政治家が通っていたそうで、
海賊と呼ばれた出光興産創業者出光佐三は、
3階の一部屋を間借りして住んでいました。
そんな栄華を誇る三宜楼も、
昭和30年頃に廃業。
平成17年に売りに出されました。
それを聞いた地元の有志たちは、
三宜楼を保存する会」を結成し、
募金等によって保存修復されています。

外観。
石垣の下から撮したので迫力がないですね。
↓下はネットで拾った外観画像。
大きいですよ。


玄関。見学は無料。
お料理はウニやふぐを使った会席料理。
僕はもちろん見学のみです・・・。


1階は料亭と展示室。
料亭は満席のようでした。


芸妓さんらの道具などが展示されています。


2階の大広間「百畳間」。
写真がボケてます。
ここは貸出もしているらしい・・。
2時間半で2000円!安い!


3階廊下。
左奥の部屋に出光が住んでいたようです。
残念ながら公開はされていませんが、
結構生活感がある部屋だそうです。


俳句の間」。
俳人高浜虚子が歌を詠んだ部屋。
角部屋で見晴らしがよく、
歌を詠むには最適だったでしょうね。

この三宜楼は幕末頃の建物ではないですが、
昔の木造建築が素敵なんで紹介しました。

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