宇佐宿は日向街道の宿場で、
宇佐八幡宮の門前町に置かれていました。
※現宇佐神宮。
宇佐神宮周辺。緑の線が街道筋で、
青でぼかした辺りが門前宿場町。
「勅使街道」。
京都から宇佐宮へ参向する勅使一行は、
豊前道(日向街道)を通ったことから、
中近世には勅使街道と称されました。
勅使街道は殆ど一直線で通っており、
百体神社前から遥か先の鳥居まで望めます。
「西参道」。
国道10号線を過ぎた西参道辺りから、
宇佐宮の門前町となっていたようで、
古い商家跡が散見されます。
真っ直ぐ行けば寄藻川に至り、
そこに架かる呉橋を渡ると神域ですが、
現在呉橋は補修工事で幕が張られていました。
この呉橋は勅使の通る門ですので、
一般の参拝は表参道から。
街道は呉橋前で北へ折れています。
南北に伸びる街道筋。
古い商家は見られませんが、
こちらも参道で栄えていたと思われます。
昭和初頭までの西参道沿いは、
旅館や宇佐飴屋、土産物屋が軒を連ね、
これが神明町と呼ばれていました。
しかし昭和の大造営で移転させられ、
仲見世辺りに集約されたという。
かつて賑わっていた場所は、
住宅が並ぶだけとなっていますが、
架電線等は地中に埋められており、
参道の雰囲気は感じられます。
■日向街道の宿場町
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